07.ドメインを決めよう
メールを実際に使用できるようにするために、管理するドメイン名、サーバーマシンのIPアドレスと、メールを外部に送るための使用可能なDNSサーバーのIPアドレスが必要だ。
本書では、ドメイン名を「test-sample.jp」(仮)としてインストールについて解説していくが、「ドメイン」とは、ホームページやメールの「設置場所を知るための住所」として、インターネット上では、この「ドメイン」を表記した名称「ドメイン名」を設定する必要があるためだ。
例えば、http://www.test-sample.jp というURLの場合、「test-sample.jp」の部分がドメイン名となり、メールアドレスなら、<ユーザー名>@test-sample.jp の「test-sample.jp」の部分がドメイン名として使用される。
なお、正式なドメインを取得するには、各レジストラ業者やレンタルサーバ業者が行っているので、取得するには、そういったレジストラ業者やレンタルサーバ業者にドメイン取得を依頼する必要がある。
次に、「使用可能なDNSサーバー」というのは、メールサーバーが外部ドメインのメールアドレス宛に送る際に、外部のドメインのSMTPサーバーがどこにあるのか調べるために必要となる。
通常は、現在契約しているプロバイダにあるDNSサーバーでもよいし、自身のネットワーク内に用意したDNSサーバーでもよい。
最近では、ブロードバンドルータ自身がDNSサーバーを中継する機能を持っていることが多いので、ブロードバンドルータの持っているIPアドレスを設定することも多い。
もちろん、業者にドメイン取得を依頼した場合は、そのドメイン用のDNSを用意しているはずなので、指定されたDNSを設定するだけでよい。
なお、メール配送効率を重視するのであれば、メールサーバーマシンにメール配送専用DNSサーバーをキャッシュ用途に限って立ち上げることにより、もっとレスポンスがよくなるので、推奨したい。