20.自動応答を設定してみよう
自動応答とは、送られて来たメールに対し、定形文を自動的に送信元に返信する機能だ。
自動応答の設定
簡単な自動応答文を設定して実際に自動応答させてみよう。
アカウントマネージャ(E-POST Account Manager)を起動し、USER2 を選択。
右クリックメニューから「メール制御(C)」を選択。
すると、「メール制御(IMS.CTL)」と表示されたダイアログが表示される。
「有効にする」チェックボックスをオンにすると、「自動転送」か「自動応答」が選択できるようになるので、「自動応答」を選択する。
続いて「本文編集」ボタンをクリックする。
すると「AUTORPLY.txt」というファイルがメモ帳で表示される。
英語(半角文字)メッセージでよい場合は、メモ帳からダイレクトに文字を入力し、「自動応答」のメッセージ(本文)を記入することになる。
ただし、日本語(全角文字)を表示したい場合は、レジストリに応答文がJISコードである指定と、応答文をJISコードに変換しておく必要がある。ここですぐさまメモ帳から文字を打ち込むわけにはいかない。「AUTORPLY.txt」ファイルは閉じないでそのままにしておこう。この後の手順で、JISコード化された文字列を貼り付ける。
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応答文をJISコードにする指定(レジストリ)
設定は、以下レジストリ、値を手動で作成し、値に、"iso-2022-jp"を指定後、EPSTDSのサービスを再起動する。
HKEY_LOCAL_MACHINE
->SYSTEM
->CurrentControlSet
->Services
->EPSTRS
->DefaultCode (文字列) "iso-2022-jp" を設定
※デフォルトは未作成状態で"us-ascii"
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文例) 夏季休業のお知らせ
** 夏季休業のお知らせ **
誠に勝手ながら、弊社は201X年8月XX日〜8月XX日は、夏季休業とさせていただきます。
ただし、商品のご注文、お問い合わせのメールの受付は行いますが、商品発送及び回答については夏季休業明けの201X年8月XX日以降となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。
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(株)○○○○○
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URL: http://www.test-sample.jp/
E-mail: user2@test-sample.jp
tel. 03-XXXX-XXXX
fax. 03-XXXX-XXXX
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上記文章をメモ帳で作成してJISに変換するのはツールを使えば可能だが、ツールを使わない別の方法もある。
やり方はこうだ。まずメールクライアントで、上記、題名と本文で自分宛にいったん送信する。
Outlook Expressの場合、受信したメール、もしくは送信済みメールからプロパティを表示、「メッセージのソース」ボタンをクリックすることによってメッセージを開くと、JISに変換された本文が表示される。
メッセージのソースから、“文字化け”のように表示されている文字列の部分をコピーし、まだ開いたままになっていた「AUTORPLY.txt」ファイルへそのまま貼り付ける。
▲AUTORPLY.txtに文章を貼り付けたところ
貼り付けたら、ファイルを保存し「AUTORPLY.txt」を閉じておく。
次に、メッセージソースのメールヘッダか、プロパティを表示したときの「詳細」タブ画面のメールヘッダのいずれかから、Subject:内容のMIME-Bエンコードされた文字列部分をそのままコピーする。
続いて「メール制御(IMS.CTL)」ダイアログボックスの「自動応答」「件名」欄に、=?iso-2022-jp?B?GyRCMkY1KDVZNkgkTiQqQ04kaSQ7GyhC?= を貼り付ける。
以上で、user2@test-sample.jp が自動応答する設定が完了したので、「OK」ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。
「noreply.txtを空にしますか?」というメッセージが表示されるので、「OK」ボタンをクリックする。
設定が終わった段階で、実際に他のアカウント user3@test-sample.jp から、自動応答を設定した user2@test-sample.jp 宛に、何かテストメールを送ってみよう。
設定が正しければ受信後、user3@test-sample.jp には折り返し、自動応答の文章が返信されているはずだ。確認してみよう。
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自動応答用の本文と件名を変換するツール
サポート2には、自動応答用の本文と件名を変換してくれるツール UnicodeConv.exe がアップされている。変換後の本文と件名をそれぞれ「コピー」ボタンでコピーし、「メール制御(IMS.CTL)」ダイアログボックスに貼り付けるだけだ。このようなツールを使えば、メールを送らずにすむので、少し作業は楽になるだろう。
また、メールサーバに付属するWeb管理ツールを導入・設定している環境であれば、同じくサポート2にアップされている2011年10月に公開された最新差分「Web管理CGIプログラム 20111007差分」を適用すれば、Web管理ツールに自動応答機能が追加される。追加されたこの機能では、Web管理ツールがJISコードへの変換を自動的に行ってくれるため、直接、ブラウザで表示される枠の中に自動応答用の本文と件名を入力することが可能だ。Web管理ツールを導入しているときは、使ってみたい。