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導入後の製品FAQセレクション
 

「導入後の製品FAQ」セレクション

ここではふだん「サポート2」に収録されている「導入後の製品FAQ」の記事の中から、毎週火曜日に週替わりで3つの記事をランダムにセレクトしてご紹介いたします。E-Postシリーズ製品の機能に対する定番的な質問やより習熟するための使い方だけでなく、製品を取り巻く解決ノウハウの豊富さなどを感じ取っていただければ幸いです。
2024年11月第3火曜日分


VBScriptでの追加処理プログラムを利用して空メールから送信元アドレスを取得する方法


弊社メールサーバー製品に対応した空メールでのアドレス取得処理方法を以下に紹介します。

「メール制御」の設定
1.任意のメールアドレスについて、「メール制御」の設定を行い、自動応答または自動転送を許可します。
2.「メール制御」ダイアログボックス内の「追加処理プログラム」欄に、以下の方法で設定を完了した追加処理プログラムを指定します。

事前にダウンロードコーナーから「追加処理プログラム作成キット2 SPA-DLL-PWRAPPER(※1)」をダウンロードし、"pwrapper.dll" を取り出して、プログラムインストールフォルダにコピーしてください。追加処理プログラム自体は、Windowsに含まれる "cscript.exe"(※2)からVBScriptを呼び出す方法で行います。
(※1 64bit版専用DLLを入手する場合はお問い合わせが必要です)
(※2 Windows 2000以降に含まれ、コマンドプロンプトで動作するVBScript実行用インタプリタプログラム)

「メール制御」の追加処理プログラム欄に設定する内容
フォルダ名については実際の環境を確認した上で正しく指定してください。32bit版E-Postシリーズを64bitOS環境にインストールしている場合は、"C:\Program Files (x86)\"になっています。
・E-Post Mail Server シリーズ/E-Post Mail Server (x64) シリーズ

"C:\Program Files\EPOST\MS\pwrapper.dll" c:\winnt\system32\cscript.exe?GetRecipentAddr.vbs


以下は、VBScript サンプルプログラムのソースです。
拡張子".MSG"を".$CP"に変更すると、処理中の".RCP"ファイル内の送信元レシピエントの保存ファイルが取得できますので、空メールからのアドレス自動取得処理がVBScriptで可能になります。

VB Script サンプルソース (GetRecipentAddr.vbs)

Set A=WScript.Arguments
Set fs = WScript.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' Argumentから対象のRCPファイル(.$CP)をファイルの位置を割り出す
mMSG = A(1)
n = InStrRev(mMSG, ".", -1)
mRCP = Mid(mMSG , 1, n ) + "$cp"

' トリガとなったMSG,RCP($CP)ファイルのフォルダ位置をファイルに保存
' 空メールアドレスのみ記録したいなら以下の4行は不要
set fout= fs.CreateTextFile("C:Program Files\EPOST\MS\filename.txt")
fout.Write mMSG & vbCr
fout.Write mRCP & vbCr
fout.Close

' RCP($CP)ファイルから送信元エンベロープを取り出す
Set fin = fs.OpenTextFile(mRCP, 1)
mMID = fin.ReadLine
mRP = fin.ReadLine
fin.Close
email = InStr(mRP, " ")

' 送信元エンベロープをファイルに保存(空メールアドレス取得)
set fout= fs.CreateTextFile("C:Program Files\EPOST\MS\recpient.txt")
fout.Write Mid(mRP, email+1) & vbCr
fout.Close

(注意)このサンプルプログラムは、受領した「メール」のアドレスをrecpient.txtに保管します。
新たな「メール」が受領された場合は、上書きされますので目的に応じて処理内容を書き換えてください。



アンチウイルス機能で添付ファイル上限サイズや展開レベルを指定してスキップさせる方法


アンチウイルス機能を持つ E-Post Mail Server Enterprise II / E-Post SMTP Server Enterprise IIでは、以下のように、アンチウイルスエンジン用の設定ファイル【fastscan.ini】で設定することにより、メールに含まれる一定のサイズ以上の添付ファイルに対して、バイトサイズで上限値を設定でき、アンチウイルス検査をスキップする設定が可能です。
  1. プログラムインストールフォルダ(C:\Program Files\EPOST\MS)内に【fastscan.ini】という名前のテキストファイルを作成する。

  2. [size]項目を記述し、次の行にbyte単位のサイズで上限サイズを設定する。
    【fastscan.ini】記述例
    ------------------------------------------------
    [size]
    3145728 ← byte単位による上限サイズ
    ------------------------------------------------
    ※設定ファイルがない場合、デフォルトで添付ファイル1ファイル当たり約3MBの上限サイズが設定されています。なお、設定上の最大値は、1,073,741,824byte=0x40000000(Hex)byte=1GB です。

  3. VMCSサービスを再起動する。

    ※ウイルス検出ログ"3rd-party"のログ結果を見ても、検査をスキップしているかどうかの判別はつきません。他のメールと同じように nResult = 1 () を返します。
※大きなサイズのメール受領を制限するためには、E-POST Mail Control「中継の制限」タブ画面に、「メール受信のサイズ制限」設定を使いますが、それと組み合わせてご利用ください。

また、上限サイズを指定する方法以外に、zipファイルなどの展開するレベルを指定することで、多重構造のzipファイルをすべて展開せずスキップさせることも可能です。設定ファイル【fastscan.ini】内に[analyze]という項目で'5'より小さな値、たとえば'1'を指定してください。[analyze]はファイル展開の深さレベルの指定で、設定値がない場合のデフォルトでは'5'の値が設定されています。
  1. プログラムインストールフォルダ(C:\Program Files\EPOST\MS)内の【fastscan.ini】ファイルを編集する。なければテキストファイルを作成する。
  2. [analyze]項目を記述し、次の行に深さレベルを設定する。
    【fastscan.ini】記述例
    ------------------------------------------------
    [analyze]
    1 ← ファイル展開の深さレベル(デフォルト:5)
    ------------------------------------------------
  3. VMCSサービスを再起動する。



Enterprise II での次年度更新時のライセンスキー登録について


Enterprise II / Enterprise II (x64)シリーズには、アンチウイルス機能があります。パターンファイルダウンロード有効期限を1年間有効にすることが必要なため、Enterprise II / Enterprise II (x64)シリーズでは次年度更新時のライセンスキー登録・更新が必須になっています。
ライセンスキー登録を行っていただく日は、登録日から365日が起算されるため、ライセンスキーが切れる直前日か当日がお薦めです。
なお、アンチウイルスエンジンが搭載されている関係上、次年度更新用のライセンスキー到着後、1ヶ月以内にライセンスキー登録を行ってください。1ヶ月を越えて登録しようとすると、認証ができません。
よりくわしく説明すると、次年度更新用のライセンスキーの発行月とその翌月末までが、ライセンスキー登録の有効期限になります。もし、この期限を過ぎてしまったときは、マシンのシステム日付をいったん有効期限内に戻してから、登録を行い、ライセンスキー登録が行われた後で正常なシステム日付に戻す作業が必要になります。

ちなみに、Standard版の次年度更新時の場合には、同様の作業は不要になっています。Standard版の場合は、特に何もする必要はありません。

また、クラスタを含む二重化構成を取っている場合、スタンバイマシンや、(ふだんは利用しない)コールドスタンバイに設定しているマシンでも、ライセンスキー登録を行う必要があります。ライセンス登録時には、80番ポートを使ったhttpプロトコルでの通信が認証サーバとの間で行われますので、必ず通信が可能な状態で行ってください。

(関連FAQ)
●Enterprise II 用ライセンスキーの登録期限が過ぎたときの対応について



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