メールサーバがDNSを参照するときの動きについて
「外部へメールが配送がされない」では、メールサーバがDNSを参照するときの設定項目を紹介していますが、もう少し詳細な動きを説明します。
- MXレコードの参照・・・> E-Post Mail Control画面の[サーバー設定]タブ−「DNSサーバー」
- Aレコードの参照・・・> hostsファイル、あるいは、Windowsのネットワーク接続「ローカルエリア接続」−「DNSサーバー」
E-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverシリーズは、リトライ毎に、MXレコード1→MXレコード2→Aレコードと順番に参照します。上の2つの項目のうち、Mail Control画面の「DNSサーバー」設定項目は、MXレコードを取得するためだけに利用され、取得したMXレコードのFQDN名から接続を行うためのIPアドレスの解決を実際に行うには、Windowsのネットワーク接続「ローカルエリア接続」−「DNSサーバー」設定項目で割り当てられたDNSに依存して、処理が行われるようになっています。
そのため、E-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverシリーズでは、この2つの項目の「DNSサーバー」項目が正しく設定されていることを前提にしています。Windowsのネットワーク接続「ローカルエリア接続」−「DNSサーバー」項目に外部を参照できないDNSが指定されているときなどは、特に注意してください。
なお、社内(LAN内)に専用のDNSが存在せず、LAN内に立てた別のMTAに正しく送信したいときは、できるだけhostsファイルの記述をしておくことをお薦めします。hostsファイルを記述しているものは、Aレコード参照するときに真っ先にhostsファイルを参照しに行きます。hostsファイルを記述していないときは、Windowsのネットワーク接続「ローカルエリア接続」−「DNSサーバー」設定項目に設定しているDNSに問い合わせて、名前解決を試みようとします。
(関連FAQ)
●hostsファイル記述の必要性と有用性について
●クライアントからのメール送信が遅いケースとhostsファイルの必要性