E-Post稼働後にIPアドレスとコンピュータ名を変更する際の影響と注意点について new!


E-Postをインストール、サービスを一通り稼働させた後に、IPアドレスとコンピュータ名を変更する場合、設定の内容次第によって影響があります。特に評価版を動かしていた後に、これらを変更して本番機に切り替えするときなど注意してください。概要およびそれぞれの注意点は、以下の通りです。
  1. ホスト名・コンピュータ名の変更について

  2. CIFS/SMB上のコンピュータ名の変更が影響を与える点についてです。
    ログが作成されるときには、「メール作業用フォルダ」下の各ログ種類のフォルダ内にCIFS/SMBのコンピュータ名のフォルダが作成され、その下に日付単位のログが記録されます。コンピュータ名が変わると別フォルダが自動生成されます。つまり、ログが生成されるフォルダ名が変わることになります。
    各ログのフォルダ下に作成されるコンピュータ名のフォルダが、新しいコンピュータ名でかまわないときは、以前のコンピュータ名のフォルダを削除してかまいません。
    また、hostsファイルにメールドメインなどを特に記述していない場合、記録されるログ内にコンピュータ名が使用されていることがあります。たいした問題ではありませんが、仮に新旧のログ比較をする必要性がある場合、その差が出る可能性はあります。

  3. IP アドレスの変更について

  4. E-Post Mail Control の詳細設定でIP アドレスを記述したり、E-Postで設定を必須にしているhostsファイルに記述している場合、IP アドレスが変わったときに、サービスが応答できなくなったりするなど支障が出ることがあります。以下にあげた設定項目を確認した上で変更作業をするようにしてください。
    なおE-Postのツール関係でIPアドレスを変更する際は、あらかじめE-Postの全サービスを停止した上で行う必要がありますので、十分ご注意ください。

    ・E-Post Mail Control 画面→「サービス制御」タブ→EPSTRSサービスの[詳細]→一覧のアドレスに応答する設定をしているときの特定のIPアドレス
    ・E-Post Mail Control 画面→「サービス制御」タブ→EPSTPOP3Sサービスの[詳細]→一覧のアドレスに応答する設定をしているときの特定のIPアドレス
    ・E-Post Mail Control 画面→「サービス制御」タブ→EPSTRIMAP4Sサービスの[詳細]→一覧のアドレスに応答する設定をしているときの特定のIPアドレス
    変更する場合はサービス停止した上で正しく変更すれば動作上の支障はありません。
    IPアドレスを「全てのアドレスに応答する」を選択しているときや「一覧のアドレスに応答する」「*.*.*.*」の書式でワイルドカード指定しているときには関係ありません。

    ・E-Post Mail Control 画面→「ドメイン管理」タブ→登録済みドメインの[詳細]→「接続するドメイン/IP で区別する」方式の設定にしているときのIPアドレス
    変更する場合はサービス停止した上で正しく変更すれば動作上の支障はありません。
    「共通ボックス(区別しない)」方式を選択しているときは関係ありません。

    その他IP アドレスを設定している設定個所の例
    ・E-Post Mail Control 画面→「メールフィルタ」タブの「チェック不要なIP」
    ・E-Post Mail Control 画面→「アンチウイルス」タブの「チェック不要なIP」
    ・E-Post Mail Control 画面→「中継の制限」タブの「マシン毎の中継」、「(ORDB)問合せないIP」など
    正しく変更すれば動作上の支障はありません。設定ファイル(拡張子.dat)の変更は仕組み上、サービス停止は必須ではありませんが、停止した上での作業の方がより好ましいでしょう。

    ・hostsファイル
    インストールマシンのhostsファイルに記述されている運用メールドメインに対してIPアドレスを記述している場合、変更が必要です。きちんと変更すれば動作上の支障はありません。hostsファイルの変更は仕組み上、E-Postサービス停止は必須ではありませんが、停止した上での作業の方がより好ましいでしょう。
    ちなみにE-Post シリーズでは、hostsファイルにE-Postに登録するメールドメインを記述することについて、以下の理由から必須のお願いにしています。

    (参考FAQ)
    hostsファイル記述の必要性と有用性について
    クライアントからのメール送信が遅いケースとhostsファイルの必要性
    POP3/IMAP4利用時にもhostsファイル記述を必須とする理由について