サービスを停止しようとしても停止できない状態になる

E-Post各サービスプログラムを停止させる場合、E-Post Mail Control画面から操作したり、あるいは Windowsの管理ツール「サービス」から操作、あるいはnetコマンドから操作するなど、何通りかの方法がありますが、いずれの場合もサービスが完全に停止できない状態になってしまうときは、次のようなケースが考えられます。
なお、Mail Controlの「サービス制御」ではなく、Windowsの管理ツール「サービス」で確認すると、サービス停止中のステータスが表示されるため、サービス停止できないときの状態を確認しやすくなります。

(こうした状況が起きるケースと考えられる原因について)
  1. サービスが動作中のまま、メールサーバIPアドレスの変更やポート番号の変更を行ったケース
  2. サービスが動作中のまま、詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行う操作をすると、停止処理でうまく停止できなくなってしまいます。詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行うときは、設定の根幹部分ですので、事前にサービスを停止しておかなければなりません。
    正式な手順としては、たとえば、EPSTRS(SMTP受信部)のポート番号を"25"から、"20025"に変更する場合、サービス動作状態のまま行わないで、Mail Controlの「サービス制御」タブ画面よりいったんサービスを停止させてから、ポート番号を変更し、[適用]ボタンをクリック、その後にサービスを開始させるという手順になります。
    もし、うっかりミスで事前にサービスを停止せず、詳細設定画面で設定するIPアドレスや、ポート番号の変更を行ってから、サービス停止操作を行ったときには、他の対応方法がありませんので、マシン全体の再起動を行ってください。
  3. HAクラスタ構成でサービスの登録・開始をAdministratorで行わなかったケース
  4. HAクラスタ構成の場合、メール作業フォルダとしてアクセスする共有フォルダをUNC名で指定するとき(例:\\srv\mailなど)、サービスの登録・開始をAdministratorで行うべきところ、LocalSystemで行ってしまうと、停止処理でうまく停止できなくなります。
    なお、シングル構成時のメール作業フォルダは、通常、"C:\mail"のように、ローカルドライブを指定しますので、LocalSystemのままで支障はありません。
  5. メール作業フォルダに指定しているドライブもしくはディスク不調、アクセス不可のケース
  6. メール作業フォルダに指定しているドライブもしくはディスクがハード的に不調になっている状態、あるいはアクセス不可になっている状態では、サービスプログラムが正常に書き込みにいけませんから、このようになってしまう可能性もあります。
  7. サービスプログラムのファイルが破損しているケース
  8. きわめてまれなケースですが、サービスプログラムのファイルが何らかの原因で破損してしまうと、このようになってしまう可能性も考えられます。
    この場合、各サービスプログラムをデバッグモードで起動させ、正常に働くかどうかを調べることで、破損していないかどうかを調べます。
  9. 特定環境において一部バージョンで確認された不具合のケース
  10. 特定環境において一部バージョンで確認された不具合のケースがあります。最近のものでは以下のようなものがあります。状況に該当するときは最新差分アップデートを適用してください。
    ・E-Post Mail Server/E-Post SMTP Serverシリーズ(32bit版)
     EPSTRS v4.98とv4.99においてhostsファイルの記述形態により停止時にハングする現象。
(対処策について)
万が一、各サービスプログラムを停止しようとしても、停止できない状態になるときは、次の操作を行って対処してください。
(1) Windowsの「管理ツール」-「サービス」より、"E-POST 〜"の名前の付いた各サービスを「自動」から「手動」に変更する。
(2) OSを再起動する。
(3) 上記1〜3などの内容を確認して、正常にサービスを開始・終了できることが確認できたら、再び「自動」に戻す。

(デバッグモードの使い方について)
デバッグモードの使い方は、次の通りです。
(1) 各サービスを停止する。
(2) コマンドプロンプトを開く。
(3) カレントフォルダについてプログラムインストールフォルダに移動。
cd "C:\Program files\EPOST\MS" [Enter]

(4) EPSTRS サービスのデバッグモードを起動するには、epstrs -debug と入力。
epstrs -debug [Enter]
他のサービスのデバッグモードも同様にオプションをつけて起動します。
ステータスやメッセージがたくさん表示されれば、プログラムファイルの破損はなく、基本的に正しいプログラムファイルといえます。このデバッグモードの最中にクライアントからメールの送受信テストを行うことができ、表示される画面で基本的な動作を確認することができます。デバッグモードを停止させるには《Ctrl》+[C]キーを押します。

(関連FAQ)
Windowsの管理ツール「サービス」とE-Post Mail Controlの「サービス制御」との操作上の違いは?