アカウントマネージャのフルネーム(full name)項目の用途について

ユーザー管理方式がE-Post独自方式(Soft Accout)を選択している環境下では、E-Post Account Managerにおける「フルネーム」項目とは、SMTPプロトコルでのVRFYコマンドの応答に含まれる“名称”情報としてだけ使用されるもので、全角文字の使用は不可、アスキーコード(半角英数文字)のみ有効です。
実はセキュリティ上、ほとんどのサーバがVRFY,EXPNコマンドの応答を禁止しているのが普通で、E-PostシリーズでもE-Post Mail Controlの「サービス制御」タブにある「VRFY,EXPNコマンドに応答」既定値オフの状態では、VRFYコマンドに応答しません。つまり「フルネーム」は基本使用ではSMTPプロトコルでは利用されない項目であり、条件を守ればメモ的に使っていただいてもかまわない項目です。(くわしくは関連記事参照)。
ちなみにWeb管理ツールでは「ユーザー氏名」という項目名になっています。
一方、ユーザーアカウントのActive Directory連携設定をしているときは、Active Directoryとの連動項目となるので注意が必要です。Account Managerにおける「フルネーム」項目は、Active Directoryユーザーとコンピュータの「表示名」と連動される項目です。ただし、このことは、ユーザー管理方式がE-Post独自方式(Soft Accout)を選んでいるときには関係がありません。(くわしくは関連記事参照)

(関連FAQ)
アカウントマネージャのフルネーム(full name)項目は全角文字で運用してよいですか?
Web管理ツールのユーザー管理画面にある[ユーザ氏名]項目を全角文字で運用できますか?
「VRFY,EXPNコマンドに応答」チェックボックスはオフのままでよいですか?
Active Directory連携時の連動項目は?