POP-AUTH(SASL)を利用したいときには
2018年7月公開の最新差分アップデートならびにそれ以降のモジュールでの実装された機能として、POP認証方式におけるAUTH(POP-AUTH)がサポートされました。これはSASL(Simple Authentication and Security Layer)と呼ばれる認証方式で、E-Postでは便宜上POP-AUTHと呼んでいます。
POP認証方式におけるAUTH(POP-AUTH)を利用するには、メールクライアント側の対応が必要で、現状での対応メールクライアントは、ThunderbirdやBecky!などに限られており、OutlookやWindows Mailなどの対応はまだされていないようです。
このPOP認証方式におけるAUTH(POP-AUTH)機能をE-Postで有効にしたいときは、レジストリを変更、以下のキーを作成しその後EPSTPOP3Sサービスを再起動します。
- EPSTPOP3Sのバージョンは、v4.40以降で利用可能になります。v4.39以前のバージョンは動作しませんのでご注意ください。
- 以下のレジストリ値を新規に作成し、それぞれ値や文字列を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE
→SYSTEM
→CurrentControlSet
→Services
→EPSTPOP3S
→AUTH
DWORD値(Default:1) POP-AUTHの有効無効 デフォルト 1:有効 0:無効
→AUTHMode
文字列(Default:"PLAIN LOGIN CRAM-MD5") 利用可能なPOP-AUTHの種類
- 設定後、EPSTPOP3Sを再起動します。
[Thunderbird側の設定例]
- [ツール]−[アカウント設定]−[サーバー設定]
- POPメールサーバの「セキュリティ設定」にある「認証方式」から「暗号化されたパスワード設定」を選択
[Becky!側の設定例]
- [ツール]−[メールボックスの設定]
- 「基本設定」タブにある「認証方式」として「CRAM-MD5」を選択