deadフォルダに格納されたメールデータを使って手動で再送信させるには
deadフォルダには、配送失敗しただけでなく、送信元にもエラーメールを戻すことができなかったメールデータが格納されます。
deadフォルダに格納されたメールデータは通常なら廃棄するのが普通です。ただし残されたメールデータを使って手動で再送信させることも工夫すれば可能です。deadフォルダには.MSGファイルだけが残り.RCPファイルは破棄される仕様のため、.RCPファイルを手動で復元させる必要があります。
.RCPファイルを復元できたら、EPSTDSサービスを停止させた状態にし、incomingフォルダ内に.MSGファイルと復元された.RCPファイルを対にして置くようにします。ファイルを置いた後でEPSTDSサービスを再開させると、メールの再送信動作が自動的に行われます。
なお、.RCPファイルの復元するには以下の方法があります。Aがベストですが、ログ情報がない場合はBになります。.RCPファイルの書式は、サンプルデータを参考にしたり、下記を参照してください。
A.faillog(配送失敗ログ)から.RCPを復元する
faillog(配送失敗ログ)から送信元(エンベロープFROM)、送信先(エンベロープTO)の情報を取り出し、.RCPファイルを手動で復元します。
・メッセージIDとドメイン名→Message-ID:
・エンベロープFROM→Return-path:
・エンベロープTO→Recipient:
※メッセージID="B"で始まる.MSGの拡張子を除くファイル名部分
(関連FAQ)
●配送失敗ログ(faillog)について
B.メールのヘッダ情報から.RCPを復元する
メールデータであるMSGファイルの中身を参照し、ヘッダ情報からFrom:ヘッダ、To:やCC:ヘッダの情報を取り出し、その情報から.RCPファイルを復元します。
※ただしヘッダ情報なのでFrom:ヘッダ情報とエンベロープFROMを書き換えて変えている場合は対処できません。またヘッダ情報からはBCCはカットされているため、BCCで送られた情報は復元できないことに注意してください。
・メッセージIDとドメイン名→Message-ID:
・ヘッダFrom→Return-path:
・ヘッダTo→Recipient:
・ヘッダCC→Recipient:
※メッセージID="B"で始まる.MSGの拡張子を除くファイル名部分
(関連FAQ)
●メールキュー(incoming)フォルダに生成される一時ファイルについて
RCP、RCXのファイルの書式について
エンベロープ情報の.RCP、.RCXファイルの書式例は以下の通り。Recipient:では TO:CC:BCC: の区別はありません。
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Message-ID: <[メッセージID]@[ドメイン名]>
Return-path: [エンベロープFROMで指定したメールアドレス]
Recipient: [エンベロープTOで指定したメールアドレス]
Recipient: [エンベロープTOで指定したメールアドレス]
Recipient: [エンベロープTOで指定したメールアドレス]
:
Recipient: [エンベロープTOで指定したメールアドレス]
---------------------------------------------------------------
※メッセージID="B"で始まる.MSGの拡張子を除くファイル名部分