メールマガジンやDMなど大量配送の用途に使うときの注意点はありますか?

E-Post Mail Server (x64) シリーズ、E-Post SMTP Server (x64) シリーズ製品は、マルチスレッド処理により、大量配送時の能力も発揮できます。しかし、DMやメールマガジンのような大量配送目的で使う場合、アドレス間違いや不正なアドレスが多くなればなるほど、配送のリトライが累積的に発生し、大幅な遅延の原因となることがあります。また、メール受信のルールが厳格化されている昨今の状況では、送信先の同報数を単純に多くして大量に送ろうと企図した場合、相手先サーバによっては、同報数が多いと大量配送をかけてきた迷惑メールの一種として判断され、拒否される可能性が高くなることを知っておく必要があります。

また、メールの大量配送に関しては、送信ツールの重要性が言われています。たとえば、同報を一切しないで1つのセッションで1つのアドレスのみ送る、信頼性が高いと判断されている固定IPアドレスをいくつも持ち、IPアドレスを切り替えながら送信するといった機能を備えた送信ツールやサービスの重要性です。

もとより、通常業務の目的と大量配送目的を兼ねたメールサーバ(SMTPサーバ)も、理論的には運用できますが、メール配送の遅延・滞留が発生すると、通常業務のメールが遅配されるなど、巻き添えを食らう可能性も出てきます。そうしたことを防ぐには、用途により最初からサーバを分けておくなど、十分な対策と検討が必要でしょう。