Active Directory連携時、AD側からユーザーログオン名を変更したときの注意点

Active Directory連携時、ADのドメインコントローラ側からユーザーログオン名を変更するときは、注意してください。E-PostがAD連携設定された状態のとき、ADのドメインコントローラ側から、IMSUsers グループ内のユーザーログオン名を変更したときは、Account Managerのユーザー表示のうち、アカウントはAD側のユーザーログオン名と連動して変わります。ただし、メールボックスフォルダの扱いに関して、注意する必要があります。

それは、連動してメールボックスフォルダはリネームされないということです。ADのドメインコントローラ側のユーザーログオン名を変更した場合、それに連動してAccount Managerのユーザー表示のアカウントが変更されますが、それに合わせてプロトコル発生時にメールボックスフォルダが自動的に新しく生成されます。
しかし、以前の古いアカウント名からのメールボックスフォルダは引き継がれません。これは仕組み的にフォルダのリネームではなく、新規作成になってしまうからです。古いメールボックスフォルダに保管されていたメールデータや、自動転送・自動応答などの設定ファイルなどは新しいメールボックスフォルダに移行されず、残ったままになります。

アカウント名を変更する場合は、ドメインコントローラ側の「Active Directoryユーザーとコンピュータ」からではなく、E-Post Account Managerから変更すれば、そのような問題は発生しません。
もし、ADのドメインコントローラ側からしか、変更する段取りができないのであれば、古いメールボックスフォルダに入っているメールデータ(拡張子.MSG)や各種設定ファイル(拡張子.datや拡張子.CTLなど)をまるごと新しいメールボックスフォルダへコピーする必要があります。