内部・外部への配送時間を制御するには
内部・外部への配送時間をメールサーバ・SMTPサーバ全体で制御したい場合、2015年2月25日公開の20150216差分以降を適用することで、EPSTDSサービスに関して送信許可時間の設定を行うことが可能になりました。
既存バージョンでは、Account Managerの中で、各アカウントに「利用時間設定」を行うことができていましたが、これはいわば、その全体版に該当するものです。この新機能は、EPSTDS v4.60以降で利用可能です。
送信許可時間の設定を行うには、レジストリを開き、下記のレジストリ値を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
->CurrentControlSet
->Services
→EPSTDS
→UseTimeFileEnabled (DWORD) デフォルト: 0
(0:無効 1:許可[送信先条件] 2:許可[送信元&送信先条件])
※最初は、"UseTimeFileEnabled"が作られていませんので、DWORD(10進)を指定して作成します。有効にするには、"1"または"2"の値を入力しますが、違いは次の通りです。変更後は、EPSTDSサービスの再起動が必要です。
"UseTimeFileEnabled"の設定値の違い
●UseTimeFileEnabled = 1(送信先条件)のとき
プログラムインストールフォルダ下に作成された設定ファイル"usetime.dat"だけがチェックされます。
アカウント別に設定されたメールボックスフォルダ内の設定ファイル"usetime.dat"は無視されます。
●UseTimeFileEnabled = 2(送信元&送信先条件)のとき
最初にアカウント別に設定されたメールボックスフォルダ内の設定ファイル"usetime.dat"がチェックされ、続いてプログラムインストールフォルダ下に作成された設定ファイル"usetime.dat"がチェックされます。
また、送信許可時間の設定ファイル名を任意のファイル名に変えたいときには、下記のレジストリ値を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
→CurrentControlSet
→Services
→EPSTDS
→UseTimeFile (文字列) デフォルト:usetime.dat
※変更後は、EPSTDSサービスの再起動が必要です。
送信許可時間の設定ファイル"usetime.dat"は、プログラムインストールフォルダ下に、メモ帳などのテキストエディタで作成、以下の書式で記述します。ワイルドカード'*'指定が使用できます。
(書式例)
'-----------------------
'"usetime.dat"の記述
'-----------------------
[送信先SMTP(FQDN)1]
Sun,[HH:MM]-[HH:MM]
Mon,[HH:MM]-[HH:MM]
Tue,[HH:MM]-[HH:MM]
Wed,[HH:MM]-[HH:MM]
Thu,[HH:MM]-[HH:MM]
Fri,[HH:MM]-[HH:MM]
Sat,[HH:MM]-[HH:MM]
:
[送信先メールアドレス1]
Sun,[HH:MM]-[HH:MM]
Mon,[HH:MM]-[HH:MM]
Tue,[HH:MM]-[HH:MM]
Wed,[HH:MM]-[HH:MM]
Thu,[HH:MM]-[HH:MM]
Fri,[HH:MM]-[HH:MM]
Sat,[HH:MM]-[HH:MM]
:
[送信先メールアドレスN]
Sun,[HH:MM]-[HH:MM]
Mon,[HH:MM]-[HH:MM]
Tue,[HH:MM]-[HH:MM]
Wed,[HH:MM]-[HH:MM]
Thu,[HH:MM]-[HH:MM]
Fri,[HH:MM]-[HH:MM]
Sat,[HH:MM]-[HH:MM]
:
[送信先SMTP(FQDN)N]
Sun,[HH:MM]-[HH:MM]
Mon,[HH:MM]-[HH:MM]
Tue,[HH:MM]-[HH:MM]
Wed,[HH:MM]-[HH:MM]
Thu,[HH:MM]-[HH:MM]
Fri,[HH:MM]-[HH:MM]
Sat,[HH:MM]-[HH:MM]
:
[*.*] 'その他
Sun,[HH:MM]-[HH:MM]
Mon,[HH:MM]-[HH:MM]
Tue,[HH:MM]-[HH:MM]
Wed,[HH:MM]-[HH:MM]
Thu,[HH:MM]-[HH:MM]
Fri,[HH:MM]-[HH:MM]
Sat,[HH:MM]-[HH:MM]
'-----------------------