アカウントの追加・削除および年度切り替え時での大幅変更の対応策について
アカウント自体の追加や削除が小規模な場合は、E-Post Mail ServerにあるAccount Managerでアカウントの追加・削除を行います。Account Managerからアカウントの追加を行った場合、アカウント追加時点では、最初のメール着信がまだない状態ではメールボックスフォルダは自動生成されません。着信前でも生成しておきたいときには、右クリックメニューから「エクスプローラ」を選択して実行すると、フォルダが開き、この時点で該当アカウントのメールボックスフォルダが自動生成されます。
アカウントの削除を行った場合は、該当アカウントのメールボックスフォルダも一緒に削除されます。一時的な使用禁止であればアカウント名をリネームして対処します。
一方、年度切り替え時などで大幅に入れ替えがあり、大部分のアカウントのデータの追加・削除・変更がある場合、次のような対応策を推奨します。あらかじめ全アカウントの正しい情報が入っているインポート可能な書式で作成済みのテキストファイルを用意しておきます。
- メールサーバの全サービスプログラムを停止します。
- 現在のアカウントから削除されるアカウントだけ、リスト上からチェックし、削除対象アカウントに対するメールボックスフォルダのフォルダ名をエクスプローラから直接リネームしてください。そのときフォルダ名の先頭部分を"~"を付けるなどしてリネームしておくようにします。
- プログラムインストールフォルダ内にアカウントデータである [ドメイン名].idxという拡張子.idxのファイルがあるのを確認します。このファイルがアカウントデータファイルです。
- 上記 3 で確認したアカウントデータファイル名の先頭部分を"~"を付けるなどしてリネームしてください。あるいは別の場所へ退避させるか移動します。
- Mail Control と Account Manager を開き直し、今まで登録されていたアカウントデータがいったん空になった状態を確認します。
- Account Manager のユーザーインポート機能を利用して全アカウントの正しい情報が入っているテキストファイルのインポートを実行します。
- Mail Control と Account Manager を開き直し、正常にインポートされ、アカウントデータが登録されていることを確認します。
- 上記 2 の手順でリネームしていた削除対象フォルダを探してフォルダを削除してください。一定の時期、残しておく場合は、その限りではありません。
- メールサーバの全サービスプログラムを開始させ再開します。
なお、メールボックスフォルダには、メールデータ(拡張子.MSG)のほか、各アカウントの設定状況に応じて、自動応答・自動転送のメール制御設定ファイル(IMS.CTL)、SMTP認証ファイル(apop.dat)、個人メールフィルタ設定ファイル(mail.dat)、送信先制限設定ファイル(sender.dat)、サイズ制限設定ファイル(size.ctl)などが格納されています。それらの設定ファイルはインポートを行った場合、反映されるのは(apop.dat)と(size.ctl)だけで、その他は対象外です。
(関連FAQ)
●inboxフォルダ(メールボックスフォルダ)配下に格納されるデータファイルについて
また、大幅な入れ替えのため、アカウントデータファイル名をいったんリネームしてから、テキストファイルでインポートする上記の方法を取るときには、一時的にアカウントが存在していない時間が発生してしまいますので、作業にあたっては、事前にメールサーバの全サービスを停止させた状態で行ってください。
サービスを停止しているとき、万が一、内部からアクセスしようとすると接続エラーが表示され、外部からの着信メールについては、サービスが停止状態で応答できないことから、通常ルールならば相手側サーバから一定時間後にリトライされてきます。参考までにE-Postシリーズの場合のリトライ時間間隔は、2分後、4分後、8分後、というような形になっています。