Web管理ツールからユーザーアカウントのパスワードを変更する場合の注意点
Account Managerでは、アカウントの登録をインポートや手動登録で行う普通の方法では、POP3/IMAP4のパスワードとSMTP認証パスワードを通常、一緒にして管理しています。その中で、Account Managerから一定の操作方法をとることにより、POP3/IMAP4のパスワードとは別にSMTP認証パスワードを設定することができるようになっています。
その方法の一つは、「(POP3/IMAP4)パスワード」設定済みの状況下で、いったん「SMTP AUTH & APOPを使用する」をオフにした後、再度オンにし直してから、表示されるダイアログ内でSMTP認証パスワードを新たに入力する方法です。この操作方法によってSMTP認証パスワードとPOP3/IMAP4のパスワードとを別々に管理することができます。
もう一つの方法は、該当ユーザーアカウントを選択して右クリックメニューから「エクスプローラ」を選択、該当アカウントのメールボックスフォルダを開いたときに置かれている"apop.dat"ファイルをメモ帳で直接編集し、SMTP認証用のパスワードを平文で入力する方法です。この方法でも、SMTP認証パスワードとPOP3/IMAP4のパスワードとを別々に管理することができるようになっています。
しかし、Web管理ツールからユーザー管理でアカウントを管理する場合は注意が必要です。SMTP認証パスワードとPOP3/IMAP4のパスワードとが別々に管理されているアカウントについて、Web管理ツールから該当ユーザー(アカウント)のパスワードを変更した場合、両方のパスワードがいっしょに同じ内容で変更されてしまいます。現状ではWeb管理ツールからは、SMTP認証パスワードとPOP3/IMAP4のパスワードとを別々にパスワード管理することはできません。
また、Web管理ツールからは、該当ユーザーアカウントのメールボックスフォルダを開くことはできず、SMTP認証パスワードが格納されている"apop.dat"ファイルを編集することはできませんので、別々にパスワード管理する操作方法が用意されておりません。
Web管理ツールからユーザー管理でアカウントのパスワードを変更する場合には、SMTP認証パスワードとPOP3/IMAP4のパスワードが同じ場合は何も問題がありませんが、別々になるような形で管理している場合は十分注意してください。