MSFCクラスタ構成でWeb管理ツールを使用するときの注意点

MSFCクラスタ構成でWeb管理ツールを使用する場合、設定方法に関しては、「Windows Server 2008 R2 / 2012 / 2012 R2 のIIS7.x/8.xでWeb管理を設定するときの補足・修正事項」の内容がそのまま使えます。

シングル構成とMSFC構成とで違う点は、最後にブラウザからWeb管理ツールを呼び出すときのURIに違いがあることだけです。シングル構成のときは、http://localhost/manager または http://[物理IP]/manager で呼び出しが可能です。

一方、MSFCクラスタ構成のときは、ローカルベースのホスト名や物理IPアドレスで呼び出してしまった場合、アクティブのときには共有ドライブが割り当てられていても、スタンバイのときには共有ドライブが割り当てられておりません。さらにスタンバイのときはサービスも止められています。メールサーバにとって重要な「メール用作業フォルダ」がない状態では、正しい設定ができません。
この問題を避けるため、MSFCクラスタ構成のときは、メールサーバに割り当てた仮想IPアドレスをベースにしたURI http://[メールサーバ仮想IP]/manager で呼び出すようにしてください。これにより、稼働側がアクティブ側であるときも、スタンバイ側に切り替わっているときも、どちらでも対応でき、Web管理ツールで正しく操作することが可能になります。