「接続セッション数」の意味と望ましい設定値について
SMTP受信部サービス(EPSTRS)とPOPサービス(EPSTPOP3S)の詳細設定画面で表示される「接続セッション数」は、既定値で"0"(無制限を意味する)になっていますが、あえて制限を設けることを考えたときの望ましい設定値は、次のように考えてください。
「接続セッション数」とは、そのまま“メール件数”または“クライアントからの接続数”になります。
(SMTP受信部サービスの望ましいセッション数)
フォワードしてくるSMTPゲートウェイの最大セッション数+接続クライアント数を満たす数であればよいものと思われます。
たとえば、フォワードしてくるSMTPの最大セッション数が30で、接続クライアントが100とすれば、30+100=130となり、150あれば十分カバーできると見なせます。
(POPサービスの望ましいセッション数)
単純に接続クライアント数を満たす数であればよいでしょう。
ちなみに、既定値"0"の設定のまま、多数のセッションが張られたとき、メモリ1GBのマシンで300セッション数以上のセッションが開けない状態になったケースがあります。こうした事象の要因には、Windows ServerのOS自体がもつ性能限界もあり、それらが原因となっているケースもあるようです。
ちなみに、他のサービスでは、「スレッド」と表記されている部分がありますが、プログラム内部で処理される単位としては、「セッション」と同じ扱いです。